鏡越しの思い出- – -毎日おまけ- – –

よしむら

定年退職間際の父の日に

姉が
ルイヴィトンのネクタイを父に贈っていた

 

もうすぐネクタイしめなくなるのに
勿体無いなと

わたしは思っていたが

 

サラリーマン生活の最後を格好いいネクタイで
締めくくらせてあげたかったという粋なプレゼントだった

 

 

思えば父の衣装タンスには
ネクタイがたくさんひっかけて並んでいた

 

まだわたしが小さかった頃
朝その衣装タンスについた小さな鏡で
ネクタイをしめている父と、目が合ったりした

 

 

よしむら

– – – 少しの間だけ、毎日おまけ更新します- – –

 

毎週金曜日の夜にお届けする
メルマガ限定読みもの
【BUY!ブル】 配信中です
メルマガ配信のご登録はこちらから