社宅の片隅、リビング

よしむら

 

家族の思い出というものは

遠出した旅行先や

買ってもらった高いおもちゃ

だけにあるのではなく
家のリビングの片隅にも
転がっていたりする

 

 

わたしはこどもの頃
日曜日の夕方に

「君といつまでも」を歌う
父の顔や 社宅のリビングが
夕方でいっぱいになる光景が

 

今振り返ると
一番心にあたたかく残る
父との思い出かもしれない

 

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片隅にいっぱいの

 

よしむら

 

 

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