手紙|「カフェ ド シトロン」
文房具屋さんへ足を運ぶとき、
ほんの少しだけ、襟を正す。
ステーショナリー屋ではなく、
街の文房具屋さん。
存在が控えめで
消え入りそうな個人店がわたしは好きだ。
ケースに入れられたガラスペンを横目に
便箋コーナーへと急ぐ。
手紙を書くために、便箋を選ぶ。
横書きか、縦書きか少し悩んで、横書きにした。
手紙の内容には、”用事”を書くことがないかもしれない。
近況報告や、相手を伺う内容を
メールで2分ほどで済ませられるところ
30分から40分ほどかけて、丁寧に文字に起こしてゆく。
文字の、止まりやはらいにやたらと注意深くなるのは
そのひとを想いながら、こころをペン先に込めているから。
先ほど通りがけに見たガラスペン。
ペンの先は美しくカーブとカーブが連続し、
インクが静かに流れていく様子が「カフェ ド シトロン」のスリーブと重なった。
巧みな技術が盛り込まれたガラスペンは、
「カフェ ド シトロン」の美しい縫製からなるギャザーを連想させる。
美しいものを見たくなったら、
文房具店に足を運ぶといいかもしれない。
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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「特集」
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実着 Ji Tsu Gi 「着てみてわかることもあり、、、」
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