しわしわになった帽子|tocitキャペリン
祖父はいつも帽子をかぶっているひとだった。
慣れた手つきで、
ポンとあたまにのっけては、お庭でたばこをふかしてた。
子どもながらにその一連のながれこそ、
祖父そのものだと、感じていた。
帽子は気が付けば好きになっていた。
帽子をかぶっていると、
「今日はなんで帽子なの?」
と聞かれることもたまにあったけれど
それは答えのない質問のように感じて
ただただはにかむだけだった。
ハット / tocit
祖父のかぶり方が、わたし自身のかぶりかたに次第に変わってきた。
くしゃっとした、味のある帽子が好きで
にぎりめてできた、そのしわさえ愛おしいと感じられる帽子を好んだ。
今は少しおとなになり、帽子の扱いで丁寧さには
気を付けている。
くしゅっとはするけれど、くしゃっとはしない・・・
祖父がくゆらせていたたばこの煙が思い出される。
懐かしい季節が近づいてきている。
tocit キャペリン はまもなく到着いたします。
どうぞお楽しみにお待ちくださいませ。
ステンカラー商品は全工程国内生産です。
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実着 Ji Tsu Gi 「着てみてわかることもあり、、、」
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